【NASMとNSCA】どちらを選ぶべき？トレーナーの給与・採用事情も解説！

Aさん

パーソナルトレーナーを目指しているのですが、どの資格を取得するのが良いのでしょうか？

Bさん

すでにトレーナーとして活動しているのですが、資格を増やしてキャリアアップや専門性を高めたいと思っています。特に、姿勢改善や機能改善に関して理解を深めていきたいです。

パーソナルトレーナー資格をお探しのあなたへ

パーソナルトレーナーとして働くためには、専門的な知識とスキルが必要になります。特に、信頼されるトレーナーになるためには、資格取得が重要になるでしょう。

現在、業界で広く認知されている資格として「NASM-CPT（全米スポーツ医学アカデミー認定パーソナルトレーナー）」と「NSCA-CPT（全米エクササイズ＆コンディショニング協会認定トレーナー）」があります。

• どの資格が有利なの？
• 就職や採用に影響するのはどっち？
• 給与やキャリアアップに違いはある？
• 未経験でも取得はできるの？

上記のような疑問がたくさんあるでしょう。資格選びは、今後のキャリアや収入に直結するため慎重に考える必要があります。

この記事では、２つの資格の違いや強み、就職・給与相場まで詳しく解説していきます！

【NASMとNSCA】それぞれの資格を解説！

パーソナルトレーナーの資格にはさまざまな種類がありますが、中でもNASM-CPTとNSCA-CPTは特に認知度が高く、多くのジムやフィットネス業界で評価されています。

それぞれの特徴を見極め、自分のキャリアに合った資格を選ぶことが重要でしょう。

NASM-CPT（全米スポーツ医学アカデミー認定パーソナルトレーナー）

NASM独自の「OPTモデル」を採用

NASMの最大の特徴は、「OPTモデル（Optimum Performance Training Model）」というトレーニング手法を採用していることです。

一般的なトレーニング方法では怪我に繋がる可能性が高いクライアント、年齢や運動能力が様々であっても、OPTモデルを使用しエクササイズ・プログラム構成をすることで、適切かつ安全な指導が可能になります。

リハビリ・姿勢改善・機能改善に強い

NASMは、基礎筋力向上ではなく、姿勢や関節可動域、柔軟性の改善にも焦点を当てています。そのため、一般のクライアント（ダイエット目的の人や健康維持を目指す人）にも適した指導が可能になります。

フィットネス初心者向けに体系的なカリキュラム

解剖学や運動生理学が体系的にまとめられており、未経験でもわかりやすいカリキュラムになっています。そのため、これからトレーナーを目指す人も勉強しやすいでしょう。

海外や大手ジムでも評価が高く、求人も豊富！

NASMはアメリカをはじめとする国際的なフィットネス業界での評価が高く、求人も豊富です。特に、日本国内のパーソナルジムでも採用条件としてNASMなどパーソナルトレーナー関連資格取得者と挙げていることが多く、就職・転職の際に有利になるでしょう。

かたぎり塾
トレーナー

• トレーナー未経験で体系的に学びたい！
• リハビリ・姿勢改善・ダイエット指導に強くなりたい！
• 大手ジムや海外で活躍したい！

という方に「NASM」はおすすめの資格でしょう！
より詳しい内容はNASMの公式サイトを見てみてください！

NSCA-CPT（全米エクササイズ＆コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー）

ストレングス＆コンディショニングに特化

NSCAは、特にアスリートのパフォーマンス向上に強い資格で、ストレングス＆コンディショニングの分野に特化しています。

ストレングスとは、筋力・パワー・持久力だけでなく、スピードやバランス、神経と筋肉の連携を含む総合的な筋の機能を指します。コンディショニングは、パフォーマンスの向上や健康維持のために、筋力・柔軟性・持久力などを総合的に鍛え、最適な身体状態を作ることです。

NSCAはストレングスをコンディショニングの重要な要素と捉え、そこを統合したトレーニングを推奨しています。

トレーニング開始前からエクササイズまで学べる

クライアントとの面談から健康評価、クライアントにあったトレーニングプログラムの計画、ストレッチ、有酸素トレーニングなど様々なエクササイズについて適切なテクニックやエラーの修正などが学べます。

また、安全性・緊急時の対応として、安全に活動できるようにしっかりと学習をすることができます。

アスリート向けのトレーニング指導も学べる

スポーツチームやプロアスリートのトレーニングプログラムを作成する際に有益な知識が多いです。

スポーツや医療現場でアスリートや患者の怪我予防・治療・応急処置といった様々なシチュエーションで役立てられるでしょう。理学療法士や柔道整復師などの医療系国家資格保持者で取得している方もいます。

かたぎり塾
トレーナー

• アスリートやスポーツ選手の指導をしたい！
• 筋力トレーニングやパフォーマンス向上に興味がある！

という方に「NSCA」はおすすめの資格でしょう！
より詳しい内容はNSCAの公式サイトを見てみてください！

【結論】NASMの方が一般向けフィットネス指導に強い！

どちらの資格にも強みがあり、良さがありますが、NASMの方が「一般向けフィットネス指導」に強いと言えるでしょう。

どのようなパーソナルジムで活躍したいかにもよりますが、リハビリや姿勢改善の分野に強く、指導の幅が広いため、キャリアの選択肢が広がります。

フィットネスジムやパーソナルジムで働きたい人にとっては、NASMの方がおすすめでしょう。

NASM資格を取得すると有利な５つの理由

パーソナルトレーナーとしてのキャリアを考える上で、NASMは採用や給与面でも大きなメリットがあります。ここでは、具体的にどのような点が有利なのか詳しく解説します。

1.NASMを持っていると採用の際に有利になる

NASMは世界的に認知度が高く、多くのフィットネス業界の企業の採用基準として所有資格は重視されています。特に、日本国内の大手フィットネスクラブやパーソナルジムでは、NASM資格を持つトレーナーが注目されるケースもあるでしょう。

採用に有利な理由として、

• 科学的根拠に基づいた「OPTモデル」を学んでいるため、初心者〜上級者まで幅広く対応ができる
• NASM資格など資格を採用基準にしているジムが多く、即戦力として期待されやすい
• 高齢者やリハビリ目的のクライアントにも対応可能で、要望が高い

2.OPTモデルを学ぶことで、クライアントの幅が広がる

NASMの特徴である「OPTモデル」は初心者からアスリートまで対応できる体系的なトレーニングプログラムです。

姿勢改善やリハビリ、ダイエット、筋力アップなど多様なニーズに対応ができるのが特徴です。クライアントに対して最適なプログラムを設計できるため、顧客の獲得もしやすいでしょう。

指導の質が高くなることで、顧客満足度が向上し、リピートや紹介で、収入アップも期待できるかもしれません！

3.トレーナーの平均給与は年収300〜600万円、NASM取得者は高収入になることも！？

パーソナルトレーナーの給与は勤務形態やスキルによって変動しますが、一般的な給与相場は300〜600万円ほどです。

• 採用の際に有利な資格であり、収入が高くなる可能性がある
• OPTモデルに基づくトレーニングが提供できるため、高上限のクライアント契約を結びやすい
• 機能改善やリハビリの知識も学ぶため、スポーツクラブや整骨院との提携も可能

NASM資格を持つことで、初心者でも比較的高いハードルの案件を獲得しやすくなるでしょう。

4.フリーランスや独立開業にも適しており、将来的なキャリアアップの可能性が高い

NASM資格は、独立開業やフリーランス活動を考えるトレーナーにも最適です。

独立・フリーランスに向いている理由として、

• 科学的根拠に基づいた指導ができるため、顧客を獲得しやすい
• ダイエット・リハビリ・アスリート指導など、ターゲット層を広げられる
• 高額の個人契約やオンラインプログラムの販売など、収入の多角化が可能

ジムに勤務しながら経験を積み、その後フリーランスや独立に挑戦する流れも現実的でしょう！

5.海外のジムや企業での採用・求人も豊富で、グローバルに活躍できる

NASMは国際的に認知されている資格であり、海外のジムや企業でも通用する点が大きな強みです。

NASMはアメリカをはじめ、世界中で広く認知されている資格です。海外の大手フィットネスクラブでも求められる資格と言われています。日本語での教材も豊富で、グローバルに活躍したい人には最適な資格でしょう。

日本国内だけではなく、海外就職やリモート指導など、キャリアの選択肢が広がる資格です。

かたぎり塾
トレーナー

NASM資格を取得すれば、就職・給与・キャリアの選択肢が広がります。

資格取得を考えている方は一度資格取得支援を行なっているスクールの無料カウンセリングや試験対策講座をチェックしてみるといいでしょう。

かたぎり塾の「トレーナーキャンプ」は講義も実践も学べるので、おすすめですよ！

【NASMとNSCA】資格取得までの流れを解説！

NASM資格取得までの流れ

1. セルフスタディの購入をして自主学習
   （購入日より1年間閲覧可能）
   ・テキスト：WEBまたはプリントアウトして活用
   ・動画：JWI HPの専用ページで閲覧可能
   テキストや試験対策実施のスクール等で学習
   【受験料・テキスト代込み：63,800円】
2. 試験
   試験会場(全国約250ヵ所)で都合の合うタイミング・場所で受験
   不合格の場合、再試験(5,500円)可能
3. ライセンス登録
   NASM-CPTの場合、合格から2年間有効で、更新が必要。
   更新料13,200円またはWS等で発行される継続教育単位【2.0CEU】が必要
   ※ライセンス登録時にCPR(心肺蘇生法)AEDを含む認定書コピーを提出。
4. メンバーシップ
   メンバー登録を行うと、様々なサービスが受けられる。
   ※登録は任意。詳しくは NASMの公式サイト をご確認ください。

NSCA資格取得までの流れ

1. テキストの購入をして自主学習
   NSCAジャパンのオンラインショップにて販売しているテキストや受験対策動画、試験対策実施のスクール等で学習
2. 試験【受講料：46,090円】
   ※出願時に、有効なCPR/AEDの認定を保持している必要がある。
   日本各地にあるテストセンターで試験実施。
   再受験は前回受験日から30日以上空ける必要があるが1年間に3回まで可能。
3. 各認定条件を満たし、資格認定を受ける
   資格認定の有効期間は全資格認定者共通
   【今期取得の場合：2024年1月1日～2026年12月31日】
   資格更新手続きのために必要なCEU数があり、別途更新料あり。詳しくは NSCAの公式サイト をご確認ください。

よくある質問（FAQ）｜資格・就職などに関する疑問を解決！

資格取得を検討する中でよくある疑問を「資格」「就職」などの視点から解説します！

資格を取得すると、どんな求人に応募できますか？

かたぎり塾
トレーナー

パーソナルトレーナーとしての求人は豊富です！

• 大手フィットネスクラブ
  資格を評価するジムが多く、正社員・契約社員・業務委託など様々な雇用形態がある。
• パーソナルジム
  パーソナルトレーニングに特化したジムでは、資格の知識が特に活きる。
• 整体院・整骨院・リハビリ施設
  姿勢改善・機能回復の知識があるNASMトレーナーは、整体院やリハビリ施設でも活躍できる。
• 海外のフィットネス業界
  NASM・NSCAは国際的に認知度が高いため、海外のフィットネスクラブの求人にも応募可能

「実践的なトレーナー資格」として評価が高く、採用時のアピールポイントになります！

資格は未経験でも取得しやすいですか？

かたぎり塾
トレーナー

未経験でも取得することはもちろん可能です！

未経験でも基礎体系的に学べるカリキュラムがしっかりしているため、トレーナー経験がなくても取得可能です。

• 資格団体の提供している講座テキストにて、オンライン学習も可能
• トレーナースクールに通うと、実技などを含む養成コースやより充実した試験対策講座が受けられる
  →資格団体の提供している講座テキストでは実技がないため、トレーナーとしての実技を身につける方法としてトレーナースクールに通うとより早くトレーナーとして活躍できるようになるでしょう。

「未経験だから難しそう…」という方でもサポートしてくれるスクールもあるので、安心して学べます！

ぜひかたぎり塾の「トレーナーキャンプ」をご活用ください！

地方に住んでいるのですが、オンライン受験は可能ですか？

かたぎり塾
トレーナー

資格取得の受験はテストセンターでの実施となっています。

しかし、日本各地にテストセンターがあるので、近くのテストセンターを選択して受験日を予約してくださいね！

資格取得をして、パーソナルトレーナーを目指そう！

NSCAもNASMどちらも信頼できる資格ですが、NASMの方が実践的で汎用性が高いでしょう。

NASMはパフォーマンスや筋力強化に留まらず、姿勢改善や機能改善、リハビリなどにも対応ができるようになります。「初心者から上級者まで指導可能」な資格であり、より幅広いクライアントに対応ができるでしょう。

姿勢改善や機能改善、リハビリにも対応できることは、フリーランスや独立開業などトレーナーとしてキャリアアップも目指しやすいです。

独学でも資格取得をすることは可能ですが、独学に苦手意識がある方や最短で取得したい！という方は資格支援講座を行なっているスクールで学ぶことをおすすめします。

講師からしっかり学ぶことで、わからないところはすぐに解決ができ、試験対策も効率よく行えるでしょう。また、理論的な部分に合わせて実際の現場でも活用できる知識も一緒につけられます。

まずは、自分の取得したい資格を決め、スクールを探し、無料カウンセリングに申し込むといいでしょう。

かたぎり塾では、NASMの資格取得支援や実践的な部分までサポートしている「トレーナーキャンプ」があります！

ぜひ検討してみてくださいね！