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血糖値とは?血糖値が高いと出る症状と高くなる原因を解説!

塾生
健康診断の結果で、血糖値が高いと指摘されてしまった。
血糖値が高くなる原因と対策方法を教えてほしい・・・
塾生
最近仕事が忙しくてストレスや疲れを感じることが多い気がする。
ストレスや過労が血糖値に影響があると聞いたことがあるけど、大丈夫かなぁ・・・?

この記事でわかること

  • 血糖値が高くなる原因がわかります
  • 血糖値が高いことによるリスクがわかります
  • 血糖値を過度に高めないための生活習慣をお伝えします

この記事は「パーソナルジムかたぎり塾」の現役トレーナーが作成しています!
ご興味がある方はこちらから。

血糖値とは?

血糖値とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を指します。

グルコースは、糖質が消化されることで体内に取り込まれ、エネルギー源として使用されます。血糖値は通常、食事によって上昇し、インスリンというホルモンによって細胞に取り込まれることで低下します。

エネルギーとして使用されず、余ったグルコースもインスリンの働きによってグリコーゲンや脂肪に変換され、肝臓や筋肉、皮下組織などに貯蔵され、血糖値が下がります。

塾生
血糖値が高いとどうなるの?

血糖値が高いというのは、血中に含まれるグルコース(ブドウ糖)の濃度が通常よりも高い状態を指しています。

食事をすると、炭水化物が消化されてブドウ糖として血液に取り込まれ、エネルギー源として利用されますが、何らかの原因で血糖値が上昇し過ぎると、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

高血糖状態になると、血液は濃くなり、糖尿病や心筋梗塞、肝硬変などのリスクが高まる可能性があります。

これは血液の粘度が高くなることが理由で、血管内に血液がスムーズに流れることができなくなることから血管がつまりやすくなったり、血栓を作りやすくなったりすることから、血管に関する病気のリスクが高くなると言われています。

塾生
どうして血糖値を管理することが重要なの?

血糖値を管理することは、健康維持のためにとても重要になります。

高血糖状態が続くと、糖尿病や心血管疾患、腎臓病、神経障害、視力低下などの深刻な健康問題を引き起こすリスクが高まる可能性があります。

血糖値の急激な変動は体調や精神状態にも影響を与えることがあるため、安定した血糖値を保つことで、日常生活の質も向上するでしょう。

血糖値が高くなる6つの原因

血糖値が高くなりやすい生活習慣をお伝えします。

バランスの悪い食生活

糖質とカロリーが高い食事は血糖値を急激に上昇させる原因となります。

特に炭水化物の中でも白米・パン・砂糖入りの食品や飲料は血糖値が急激に変動する可能性があり、インスリンの分泌が増えることがあります。

これが長期的に続くと、インスリン抵抗性(インスリンが効きづらくなること)が生じ、血糖値が高くなる可能性があります。

また、間食や夜食が多いと、食事のタイミングに関係なくインスリンが常に分泌され続け、血糖値の調節が難しくなります。

特に夜食は消化機能が低下する時間帯に摂取されるため、血糖値に影響を与えることがあるため、控えることが推奨されます。

運動不足

運動不足は、血糖値の管理にとても重要です。運動をすることで筋肉がエネルギーを消費し、血中のグルコースを使用します。

これが不足すると、血糖値が上昇しやすくなる可能性があると共に、運動はインスリン感受性を高める効果があるため、逆に運動不足になるとインスリン抵抗性が高まります。

ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足はホルモンバランスを乱し、血糖値に影響を与えます。ストレスがかかると、コルチゾールというホルモンが分泌され、血糖値が上昇します。

また、睡眠不足はインスリン抵抗性を高めると言われているため、しっかりと質の高い睡眠をとるようにしましょう。

遺伝

糖尿病や高血糖は遺伝的な要因も大きく影響します。

家族に糖尿病患者がいる場合、遺伝的にインスリン抵抗性が高いことや糖尿病になりやすい体質を受け継いでいる可能性があります。

遺伝的なリスクを持っている場合は、特に生活習慣に気をつける必要があるでしょう。

肥満

肥満は血糖値の上昇に大きな影響を与えます。肥満細胞が増えると、インスリンの働きが鈍くなり、インスリン抵抗性が高まります。

特に内臓脂肪が多いとインスリン抵抗性が高まり、血糖値が上昇しやすくなるため、飲酒の習慣がある方などは注意した方がいいかもしれません。

喫煙や飲酒などの生活習慣

喫煙はインスリン抵抗性が高まり、血糖値の影響を与えることがあります。

また、喫煙により血管が収縮し、血流が悪くなるため、糖の代謝が悪くなります。喫煙を出来るだけ控えましょう。

飲酒に関しては、適度な飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒は肝臓の機能を低下させ、血糖値の調節が難しくなります。

アルコール自体が高カロリーであり、糖質の多い酒類を摂取することで血糖値が上昇しやすくなるので、飲み過ぎには注意しましょう。

血糖値が高くなることで起こる9つの症状

血糖値が高くなることで身体に起こる症状をお伝えします。複数当てはまるという方は早めに医師に相談してみた方がいいかもしれません。

口渇感

血糖値が高い状態が続くと、身体は余分な糖分を尿として排出しようとすることがあります。

結果的に身体は脱水状態になり、口渇感を引き起こしやすくなります。

頻繁に水分を補給する必要があり、日常生活に支障を来たす可能性もあるので注意しましょう。

多尿

血糖値が高いと、腎臓は過剰な糖分を尿として排出しようとするとお伝えしました。

これによって尿の量が増え、多尿になるでしょう。特に夜間の尿が増えることが多く、睡眠の質が低下しやすくなります。

多尿は脱水症状を悪化させるため、口渇感と相まって、さらに多くの水を飲みたくなるでしょう。

倦怠感

血糖値が高い状態が続くと、細胞がエネルギーを十分に利用できないため、倦怠感を感じることがあります。

血中の糖分は多いにも関わらず、インスリンの働きが悪いため、細胞内に糖が取り込まれず、エネルギー不足になってしまいます。

このため、疲労感や倦怠感を感じることが多くなるかもしれません。

体重減少

血糖値が高い状態が続くと、身体はエネルギー源として脂肪や筋肉を分解し始めます。

インスリンが不足しているか、インスリンが効きにくい状態では、糖をエネルギーとして利用できないため、代わりに脂肪や筋肉をエネルギーとして消費します。

この結果、体重の減少が見られることがあるでしょう。

集中力の低下

血糖値が高い状態では、脳に十分なエネルギーが供給されないため、集中力が低下しやすくなります。

高血糖による倦怠感や疲労感も集中力の低下に影響を与えるでしょう。

また、血糖値の変動が大きいと、気分の不安定さやイライラが増すため、集中力の持続が難しくなるかもしれません。

視力のぼやけ

血糖値が高い状態が続くと、目の水晶体に影響を与え、視力が一時的にぼやけることがあります。

血糖値が正常に戻ると、視力も回復しますが、慢性的な高血糖は眼病のリスクを高める可能性があります。

皮膚の乾燥や痒み

血糖値が高い状態では皮膚にも影響を与えます。

血行不良や神経障害が原因で皮膚が乾燥しやすくなり、痒みを伴うことがあります。多尿による体内の脱水状態も乾燥の原因になると言われています。

また、感染症に対する抵抗力が低下するため、皮膚感染症のリスクも高まります。

頻繁な感染症

血糖値が高い状態が続くと、免疫機能が低下し、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなります。

これにより、頻繁に感染症にかかりやすくなるため、対策が必要になるでしょう。

特に尿路感染症や皮膚感染症が多くなると言われています。

傷の治りが遅くなる

高血糖は血液循環を悪化させ、細胞修復を妨げるため、傷の治りが遅くなる可能性があり、小さな傷や切り傷でも治癒が遅れることが多く、感染症のリスクも高くなります。

かたぎり塾
トレーナー
これらの症状を理解し、早期に対応することが重要です。

血糖値の管理を怠ると、お伝えしたような症状が慢性化し、生活の質を大きく低下させる可能性があるので注意しましょう。

血糖値が高いことによるリスク

糖尿病のリスク

高血糖は、糖尿病の主要な指標になります。糖尿病には主に1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプがあります。

  • 1型糖尿病
    自己免疫疾患であり、膵臓のインスリンを生成する細胞が破壊されるため、インスリンをほとんど生成できません。その結果、血糖値が急激に上昇します。
  • 2型糖尿病
    糖尿病の中でも割合が高く、一般的なタイプで、インスリン抵抗性が原因。身体の細胞がインスリンに対して反応しにくくなり、血糖値が高くなる状態です。最初は膵臓が過剰にインスリンを分泌しますが、次第にインスリン分泌量が不足するようになります。

糖尿病は、管理が不十分であるとさまざまな合併症を引き起こし、健康に深刻な影響を与えてしまいます。

心血管疾患のリスク

高血糖は心血管疾患のリスクを高める可能性があります。

  • 動脈硬化
    高血糖は血管の内壁にダメージを与え、動脈硬化が進行するリスクを高めることがあります。動脈硬化は、冠動脈疾患(心臓病)や脳血管疾患(脳卒中)の主な原因になります。
  • 高血圧
    糖尿病患者は高血圧になりやすく、高血圧と糖尿病の組み合わせは心血管疾患のリスクをさらに高めます。
  • 心筋梗塞や脳卒中
    高血糖による動脈硬化は、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを増加させます。血管が狭くなったり、詰まったりすることで、血流が阻害され、これらの重大な健康問題を引き起こします。

その他の健康リスク

高血糖は、全身にさまざまな健康リスクをもたらします。

  • 腎臓病
    高血糖は腎臓の血管にダメージを与え、腎臓機能を低下させます。糖尿病性腎症は慢性腎臓病の一因であり、重症化すると腎不全に至り、透析が必要になることもあります。
  • 神経障害
    高血糖は末梢神経にダメージを与え、糖尿病性神経障害を引き起こします。これにより、手足の痺れや痛み、感覚の喪失が生じることがあります。また、自律神経系にも影響を与え、消化不良や排尿障害などの問題を引き起こすことがあります。
  • 視力低下
    高血糖は網膜の血管にダメージを与え、糖尿病性網膜症を引き起こすリスクがあります。未治療のまま放置すると、失明に至る可能性があります。また、白内障や緑内障のリスクも高まります。
  • 感染症リスクの増加
    高血糖状態では、免疫機能が低下し、感染症に対する抵抗力が弱まります。皮膚感染症や尿路感染症などが頻繁に発生しやすくなります。

これらのリスクを軽減するためには、血糖値の管理が非常に重要です。

適切な食事、定期的な運動、ストレス管理、医師の指導に従った薬物療法などを通じて、血糖値を正常範囲内に保つことが求められます。

血糖値を急激に高めないための7つの食事ポイント

バランスの整った食事

バランスの良い食事は、血糖値の急激な上昇を防ぎ、全体的な健康を維持するのに重要です。具体的には、以下の栄養素をバランスよく摂取することが推奨されます。

  • 炭水化物:全粒穀物・野菜・果物から摂取
  • タンパク質:魚・肉・大豆製品などの低脂肪高タンパク質の食品
  • 脂質:ナッツや魚などの健康的な不飽和脂肪酸を多く含む食品
  • ビタミン・ミネラル:多様な野菜や果物から摂取

食べる順番を工夫する

食べる順番を工夫することで、血糖値の上昇を抑えることができます。

  1. 野菜から食べる:食物繊維が血糖値の急激な上昇を防ぐ
  2. タンパク質:消化に時間がかかるため、血糖値の上昇を緩やかにする
  3. 炭水化物:糖質を最後に食べることで、吸収速度が遅くなり、血糖値の急上昇を防ぐ

よく噛んで食べる

よく噛んで食べることは、消化を助け、満腹感を早く感じるために重要です。

よく噛むことで消化酵素の分泌を助け、消化がスムーズになる可能性があります。さらに、満腹中枢が刺激され、過食を防げます。

ジュースは控える

ジュースなど甘い飲み物には大量の糖分が含まれており、血糖値を急激に上昇させます。

果汁ジュースでも果糖が多く含まれており、血糖値に影響を与えます。

液体の糖分は飲んでいてもカロリーとして認識しにくいため、摂取量が増えやすいので意識するようにしましょう。

低GI食品を選ぶ

低GI(グリセミックインデックス)食品は、血糖値の上昇を緩やかにします。

  • 全粒穀物:全粒パン・玄米などは低GI食品であり、血糖値の上昇を抑える
  • 豆類:レンズ豆・ひよこ豆などは低GI食品であり、安定したエネルギー供給をする
  • 野菜:ほうれん草・ブロッコリーなど

減塩を意識する

減塩は血圧の管理に役立ち、血糖値のコントロールにも貢献します。

高血糖と高血圧は共に心血管リスクを高めます。塩分摂取を控えることで血圧を管理しやすくなるでしょう。

また、加工食品は塩分が高いことが多いため、できるだけ避けるか、塩分が控えられた食品を選ぶようにしましょう。

アルコールは適量を摂取

適度な飲酒であれば問題はありませんが、過度な飲酒は血糖値に悪影響を及ぼします。

アルコールは血糖値を急激にあげる可能性があります。また、アルコールにはカロリーが多く含まれているため、過剰摂取は肥満の原因になるので注意しましょう。

ビールや甘いカクテルよりもワインや焼酎など糖分の少ないものを選ぶようにしましょう。

日常から血糖値を高めないために意識したい3つこと

適度な運動

適度な運動は血糖値の管理に非常に効果的です。

  • 有酸素運動
    ウォーキング・ジョギング・サイクリングなどの有酸素運動は、インスリン感受性を高め、血糖値を安定させることが期待できます。1日20〜30分の運動を週2〜3回程度は行えると良いでしょう。
  • 筋トレ
    筋肉量を増やすことで、糖の取り込みが増え、血糖値の管理がしやすくなります。筋トレを週1〜2回程度は行えると効果的です。
  • 日常から活動量を増加させる意識
    エレベーターを使わずに階段を利用したり、スーパーには歩いて行ったり、日常的に身体を動かす意識を増やすことも重要です。

定期的な健康診断

定期的な健康診断は、血糖値の変動を早期に発見し、適切な対策を取るために必要不可欠です。

空腹時血糖値やHbA1cを定期的に測定することで、血糖値の状態を把握できます。他にも、血圧、コレステロール、体重などもチェックすることで、総合的な健康状態を管理できるでしょう。

定期的な診断を受けることで、糖尿病やその他の関連疾患の早期発見と早期治療が可能になり、合併症のリスクを減らせます。

禁煙

禁煙も血糖値において重要な要素です。

  • インスリン抵抗性の改善
    喫煙はインスリン抵抗性を高め、血糖値のコントロールを難しくします。禁煙することでインスリン感受性が改善し、血糖値を安定させることが期待できます。
  • 心血管リスクの低減
    喫煙は心血管疾患のリスクを高めます。高血糖と喫煙の組み合わせは、心臓病や脳卒中のリスクをさらに増大させます。禁煙することで、これらのリスクを大幅に低減できます。
  • 総合的な健康改善
    禁煙は、肺機能の改善、がんのリスク低減、免疫力の向上など、多くの健康効果があります。これにより、血糖値管理も含めた全体的な健康が向上するでしょう。

これらの生活のポイントを実践することで、血糖値を過度に高めることを防ぎ、健康な身体を維持することができます。

適切な運動、定期的な健康診断、そして禁煙は、血糖値管理の基本となる重要な要素です。

血糖値が低いことも大きな問題になる!?

高血糖についてお伝えしてきましたが、実は、血糖値が低すぎても身体にさまざまな危険を及ぼします。

低血糖の定義は、一般的に血糖値が70 mg/dL未満の状態を指します。この状態が続くと、以下のような危険が生じる可能性があります。

低血糖の症状

低血糖の症状は、急速に進行し、身体や精神に影響を与えます。以下のような症状が一般的です。

  • 振戦(震え):手足の震えやふらつきが生じる
  • 発汗:異常な発汗が見られる
  • 動悸:心拍数が急上昇し、動悸を感じる
  • 空腹感:急激な強い空腹感が生じる
  • 集中力の低下:頭がぼんやりし、集中力や判断力が低下
  • 視覚障害:ボヤけたり、視力が一時的に低下
  • 神経症状:重度の場合、意識障害や痙攣、昏睡状態に

低血糖になる原因

低血糖の原因はさまざまですが、以下のような要因が考えられます。

  • インスリンや血糖下降薬の過剰投与
    糖尿病の治療薬を過剰に摂取することで、血糖値が急激に低下する可能性がある
  • 食事の不摂生
    食事を摂らずに長時間を過ごす、あるいは炭水化物の摂取が不足する
  • 過剰な運動
    エネルギー消費が激しい運動をした際に、糖分補給が追いつかない時
  • ホルモン異常
    副腎機能低下症や成長ホルモンの欠乏など、ホルモンの異常が原因で低血糖が生じる

低血糖の状態は急速に進行することがあるため、早期に適切な対応を行うことが重要です。低血糖のリスクを理解し、日常生活での対策を講じることで、安全に血糖値を管理することができます。

血糖値管理は健康維持に重要!

高血糖や低血糖はどちらも身体に悪影響を与えるため、適切な対策を講じることが大切です。

高血糖の場合は、食生活の改善や適度な運動、ストレス管理が重要です。具体的な対策として、バランスの取れた食事や低GI食品の摂取、禁煙など。

低血糖は急速に進行することがあるため、早期の対応が必要です。規則正しい食事や血糖値の管理、糖分の携帯が効果的な対策方法です。まずは、医師への相談をしましょう。

いずれの場合も、日常生活でのちょっとした工夫や意識的な日常的な習慣が、血糖値の安定と健康維持につながります。

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